pigmoncafeの日記

渋谷周辺で気になったコトモノについて書いていきます。食べる事好き、コーヒーとワインクラフトビール大好きです。美しいデザインに惹かれています。

BeoSound Stageが登場

B&Oはハイエンドテレビ以外見切りをつけて、販売数量が見込める、他社テレビ用のサウンドバーというマーケットを攻めることにしたようだ。

2019のベルリンIFAでB&Oから発表されたのは最近流行りのサウンドバー。
シンプルで素材感の高いインテリア的アイテムだ。

このカテゴリーに遅れて参入した同社だがいくつか興味深い点がある。

サウンド面で、Dolby Atmosを3.1ch構成でどう表現するのか?BOSEのように独自方式のサラウンドではなく、DolbyAtmosの規格に準じた商品であるとすると、それなりの自信がある商品であろう。
DSP処理がどうなっているのかも謎。スペックを謳うタイプの商品ではないように見えて、11スピーカーをアピールしているのもサウンドの自信の表れか。

キャビネットの仕上げはおそらくかなりの高品質になることが予想できる。これは経験則から。
写真で見る限り、キャビネットに装備されたコントロールスイッチは同社名作へのオマージュも感じられる。
クヴァドラのスピーカーカバーも選べるようだ。

製品にリモンコンは付属せず、おそらくBeoRemoteも使えないであろう。
A.R.C対応のテレビで使用するので、音量コントロールはテレビのリモコンでどうぞという合理的スタンス。

11スピーカーに対し、それぞれをClassDの50Wアンプで鳴らし、トータルで550wのパワーということ。
ABLとかは特に謳っていないが、音割れや破損防止は当然備わっているだろうから、安心してある程度の大音量で楽しめるだろう。

強力なウーファーを装備しているのと、45度の角度に設定されたツイーターは音の広がりをコントロールする鍵であろう。
BeoLabサブウーファーは使えない。まあ必要ないくらいの低音性能を持っている可能性もある。


筆者はこれを機にシステム変更を考えていたりする。
本来ならBeoVisionHorizonがお気に入りなのだが、この製品と組み合わせた場合、カッコ良くレイアウトするが難しそう。
SONYとかのごちゃごちゃしていないデザインのテレビの方がスッキリするような気がする。

B&O独自のシステムインテグレーションを基準にした考えとはとは全く違う、新しいユーザーの取り込みを狙っているようにも見えるが、このプレミアムな価格設定が果たしてどうなるか。
どちらかと言えば、既存のB&Oユーザーで同社のテレビの導入には二の足を踏んでいるような客層を狙っているのではないかなとも思える。
B&Oユーザーで同社のテレビを使っている人の割合のデータは見たことがないが、おそらくはかなり低めではないか。
みんな他社製テレビと同社のオーディオシステムのインテグレーションに悩んでいる人もいるはず。
そんなユーザーに対して、「レガシーなシステムとは一旦切り離して、テレビ関係は他社のそこそこカッコいいTVとBeoSound Stage一つで賄ってくださいよ」っていう提案でもあろう。


B&Oの製品群は更新時期を迎えている。BeoLinkはWireless化しAirPlay2などが取って代わり、HDMIを中心とした伝送方法が主になる。
また、今後のリスニング環境において、スマートフォンサブスクリプション型サービスは今後しばらくそのポジションを確固たるものとする可能性が高く、同社から新型のプレーヤーは登場しない可能性が高い。BeoSoundMomentの失敗に学ぶことは多いと思う。

そんな環境下で同社のテレビ事業はますますハイエンドに特化していくよというメッセージも含まれているかのような製品の登場。
それでも楽しみだ。